つわり

時期

個人差がありますが、妊婦の約8割が何らかのつわり症状を感じます。
期間はたいていは胎盤ができてくる妊娠5週~6週に始まって、13週~16週頃におさまります。
まれに、妊娠中ずっと続く人もいます。

症状

つわりは、妊娠初期に感じる最も辛い症状です。
体が変化していくことを知らせてくれる信号のようなものです。
症状としては次のようなものがあります。

  • 胸がムカムカする
  • 食欲がなくなる
  • 吐き気を感じたり、嘔吐する
  • 生唾が出る
  • 嗜好が変わる
  • 匂いに過敏になる
  • 舌が荒れる
  • 口臭がきつくなる
  • 口が渇く
  • 体がだるくなる
  • 眠くてたまらなくなる
  • 微熱が出る
  • 脈拍が速くなる
  • 便秘になる
  • ゲップが出る
  • 乗り物や人混みに酔いやすくなる
  • 乾燥肌になる
  • 尿の量が減る
  • 気持ちが落ち込みがちになる

ただし、以下のような症状の場合は、すぐに医師に相談しましょう。

  • 血や胆汁を吐いても吐き気が止まらない
  • 水を飲んでも吐いてしまう
  • 何も飲み食いできない状態が続きフラフラしている
  • 尿量や体重が減少し続ける

重くなりやすいタイプ

  • 神経質な人
  • やせすぎ、または太りすぎている人
  • 内臓疾患(胃腸虚弱、肝臓・腎臓の持病)のある人
  • 便秘症の人
  • 乗り物酔いをしやすい人

対策

空腹にしない

食べたいときに食べておくようにする。
朝起きぬけにキャンディやクッキーを一つ食べたり、1日に何回もに分けて少しずつ食事を摂るようにする。

酸味や冷えたものを食べてみる

食事にレモンなどを搾って食べる(冷やしすぎや冷えたものの食べ過ぎは禁止)。

水分補給

ミネラルウオーターや麦茶で水分を十分に摂取する。
糖分の多い清涼飲料水は避ける。
食べられるのであれば、特に嘔吐での水分不足を補うため、牛乳やスープ、水気の多い果物・野菜を積極的に摂る。

臭いを避ける

臭いの強いものの調理を避ける。
また調理の際、臭いが出ない冷凍食品やレトルト食品を利用する。

ビタミンB類を摂る

ビタミンB類が不足するとつわりがひどくなると言われているので、食べられるのであれば、乳製品や卵、濃い色の野菜を食べるようにする。

気分転換をはかる

普段と違う体の変調に気分は落ち込みがちです。
しかし、つわりも一時のことと考えて、上手に気持ちを切り替えていきましょう。
友達や家族に相談して、外出したり、外食したり、ストレスを溜めないようにその都度解消いくようにしましょう。また、アロマで「つわり対策」のセットもあるので、気分転換にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。