トイレトレーニング

他人や育児書と比べて、「うちの子はまだおむつがとれない」とあせる必要はありません。
排泄をコントロールすべく脳が十分に発達していることが必要だからです(知能が高いから早いというわけではありません)。
ですから、早くはじめたからといって、早く完成するわけではありません。
年齢に関係なく、個人の成長・発達に合わせた時期を見極めて行うことが、ストレスなくスムーズに完成させるコツです。

トイレトレーニング開始の条件

  • 排尿の間隔があいてきた
  • 排便の回数や時間がだいたい決まってきた
  • 排尿・排便をしたくなると、もじもじしたりする
  • 便器に嫌がらずに座れる

トイレトレーニングの段階

01
子どもの排尿サインを見逃さず、「おしっこ出た?」と聞く。

02
子どもから排尿後に「シー出た」などと知らせる。

03
出る前に「おしっこ」と言い、下着を脱がせてもらってからトイレに行く。後始末は保護者がする。

04
一人でトイレに行くが、後始末など保護者の手伝いが必要。

05
家では一人でできるようになる。

06
外出先でも一人でできるようになる。

トイレトレーニングの注意点

  1. いずれは、一人でできるようになります。あせらず、子どもの心身の準備が整うまで待つ。
  2. 日によってできたり、できなかったり、個人差もあります。成功と失敗を繰り返しながら、徐々に成長していきます。
  3. 成功した時は、思いっきりほめる。
  4. 汚れたおむつやパンツはこまめに取り替え、その時に濡れたままは気持ちが悪いことを教える。
  5. トイレを清潔に、明るくする。
  6. 一度完成した後に、おもらししても叱らない。
  7. 外出前にトイレに行く習慣をつける。
  8. トイレの後におしりをふく、手を洗うことを教える。
  9. 周囲の人の「おむつまだしてるの?」という言葉に惑わされない。
  10. 冬はトイレの間隔がせまく、厚着のため、トイレのしつけがしづらい。
  11. 「おしっこは?」と何度も聞かず、2時間くらいあけて聞く。
  12. 夜中に無理に起こしてトイレに行かせない。
  13. 洋式トイレでできるようになったら、和式トイレにも挑戦する。

おねしょしたとき

おねしょしたときの対処も、トイレトレーニングと同じです。

しからない

おねしょは眠っているときの出来事で無意識です。
叱られても子ども自身にはどうしようもないことなのです。
おねしょしなかったときにほめてあげましょう。

あせらない

吸収力のある紙おむつやおねしょパンツを使って、親子でぐっすり眠りましょう。
おむつを使ったからといって、卒業が遅くなることはありません。子どもの生理的な成長を待ちましょう!

おこさない

朝までぐっすり眠ること。おねしょをふせごうと夜中に無理やり起こし、寝ぼけた状態でトイレに連れて行っても、トイレでおねしょしているのと同じです。